【大惨事】帰省先の愛媛で妊娠中の妻に大怪我を負わせた話
今回は嫁さんの祖母が住む愛媛県のとある港町に帰省した際に、私の不注意で妊娠中の妻に大怪我を負わせてしまったお話です。
妻に大怪我を負わせた犯人は私
楽しいはずの愛媛旅行は一瞬にして終わりを告げました。
その経緯がこちらです…
楽しい旅の始まり
私の住む街から愛媛の義祖母宅へは高速道路を駆使しても5時間以上かかります。
もちろん嫁さんは何度も訪れているので慣れたものですが、私は今回が初めてでした。
むしろ私は愛媛県に行ったことがありません。
愛媛の印象というと「みかんがたくさんある」ぐらいしか思いつかない程の知識です。
思い出したくもない事件の現場となった愛媛へは、会社の半日有給を利用し月曜日の昼過ぎに出発しました。
火曜、水曜はもともと定休日の為、水曜の夕方に帰る計画でした。
途中明石海峡大橋を通るのですが、運転中の私に代わって嫁さんに写真をお願いする程のワクワクした気持ちで車を走らせておりました。
道中、訳の分からない歌を歌ったり大豆の話題で盛り上がったりしていました。
ちなみに大豆の話題は「大豆」をデスボイス風に
「Dies‼︎(ダァイズ‼︎)」
と叫ぶだけの遊びです。
楽しかったサービスエリア
嫁さんは運転免許を持っていませんので、私1人で運転をしておりました。
その為サービスエリアで何度か休憩を取りながらのドライブでしたが、やはりサービスエリアにはときめくものがあります。
15時半ごろ明石海峡大橋の淡路島側にあるサービスエリアで遅めの昼食を取りました。
この時私は「カツカレーうどん」を食べたのですが、大して辛くもないのに何故か体中の水分を全て放出しているかの如く汗を噴出しながら食べました。
死ぬほど恥ずかしかったのですが、嫁さんは「気にするな」と暖かい言葉をかけてくれました。
嫁さんのGOが出たので、なりふり構わず食べました。
床に少しだけ水たまりが出来ていたのは内緒です。
その後も色々なサービスエリアに立ち寄り、やっとこさ愛媛県に入ったのは夜19時を過ぎてからでした。
到着後、事件に至るまで
そんなこんなで愛媛の義祖母宅に着いたのが22時ごろ。
ここまでたどり着くまでに信じられないような山道が多々ありました。
落ちたら絶対やばいやつと言わんばかりの道でしたが、何とかたどり着きました。
早速荷物を下ろし居間に入ると、入口の上に海外などでお土産として売っていそうな謎の民族のお面が飾ってありました。
このお面がこの後波乱を巻き起こすなど、この時は微塵も想像していませんでした…
義祖母にビールを出してもらい旅の疲れを癒したところで、この日は私も嫁さんも早々に就寝いたしました。
あくる日、愛媛のお土産を買う為に街へと車を走らせました。
ちなみに最寄りのコンビニまで車で30分はかかる程の田舎で、お土産屋を買いに行くのに片道1時間はかかりました。
この日は義祖母がすき焼きを用意してくれていましたので、お土産を買って早々に家に戻りました。
大事件発生
夜になりすき焼きを食べてお腹もいっぱいになったころ、事件は起こりました。
義祖母が用意してくれていたお風呂に入ろうと洗面所に向かった時、居間の入り口の上に飾られていたお面に私が思いっきり頭をぶつけたのです。
それだけだったら私が痛い思いをして終わるだけなのですが、私が「痛っ!」と声を上げたその後ろで嫁さんがうずくまっていたのです。
運の悪いことに、そのお面はそのまま垂直に落ち、嫁さんの右足中指に直撃していました。
そのお面とはこちらです。
なんて表情しとるんや…しかもめちゃくちゃ重いんやこれ…
写真の上の方にチラッと嫁さんの手が見えとるやろ、比べたら分かるけどこのお面ものっすごいデカイんや…
わし無駄に身長180cmあってお面の先っちょの髭みたいなとこがドア枠の下にはみ出しとって当たったんや…
すぐさま傷を確認したところ、爪が完全に剥がれてかなりの出血をしていました。
これはまずいと思い、義祖母に病院に連れて行く旨を伝えたところ救急の病院を調べてくれました。
すぐに車を走らせても30分以上かかる道のりでしたが、慣れない山道を私が走るより義祖母が走った方が早いので運転を任せることにしました。
病院までの道中、かなりの痛みがあるはずなのに嫁さんは痛いそぶりを一切見せませんでした。
恐らくは私が自分のせいで嫁さんに怪我をさせてしまったと責めることを気にして、嫁さんなりに気を使ってくれたのだと思います。
病院に着くと、すぐに外科の先生が診て下さり必要な処置をしてくれました。
消毒をする際に「痛ーい!」という嫁さんの叫び声が外の廊下まで響き渡りました。
最後にレントゲンを撮って貰ったのですが、結果は…
骨折していました。
右足中指の骨の先っちょが割れていました。
全てこのおっさん(私)が悪いのです。
おっさん(私)が犯人たる所以
これを言うと確実に私が犯人であり責められるべき人間ということが分かるのですが、実は私、この憎きお面にこの日だけで頭を3回ぶつけていたのです。
1回目も思いっきりぶつかり下に落ちたのですが、嫁さんは離れていましたので問題無かったのです。
2回目はお面の先だけ頭にぶつかり、下には落ちずただただ私が痛いだけで終わりました。
この時まではただの笑い話で終わっていました。
そして3回目、事件は起こったのです。
なぜ1回目でお面を外しておかなかったのか。
死ぬほど後悔しました。
なぜ1回目でここにはお面があり、屈まないと頭をぶつけると学習しなかったのか。
死ぬほど後悔しました。
反省すべきこと
一度経験した悪いことは必ず繰り返さないようにしなければいけません。
人間には学習能力があるはずですが、私は人間ではないのでしょうか。
ただ日本語を話せるだけの別の生き物なのかもしれません。
私にほんの少しでも学習能力があり、尚且つ次に起こり得る事故を予見できていれば、嫁さんがこんな痛い思いをすることは無かったはずです。
私は死ぬほど自分を責めましたが、今はそれよりも私自身が嫁さんの足となり出来るだけのサポートをするのが今できる精一杯の懺悔だと思っております。