不動産営業マン日誌

このブログは、33歳男性(既婚)が不動産営業をしながら、日々の生活について語るブログです。

【家売っていくら貰えるの?】現役不動産営業マンが仲介手数料や給料・歩合事情を具体的に答えます!

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家一軒売って一体いくら貰えるの?


今回は不動産業界の知られざる「お金」事情についてお話ししたいと思います。


たくさんのお金が動くこの業界、果たして末端の営業マンは一体いくら貰っているのでしょうか。

歩合給の仕組みについて教えます

不動産屋に行くことって人生において数回あるかないかぐらいだと思うのですが、そんなあなたを笑顔で迎える営業マン達が一体いくら貰っているかご存知ですか?

その笑顔、あなたの為に微笑んでいますか?


果たしてどうでしょうか、詳しく解説いたします。

そもそも不動産業界って給料高いの?

結論から言うと給料は高くないです。

残念ですが不動産の営業マンが高給取りというのは過去の話です。

バリバリ売りまくっている営業マンはもちろんそれなりに稼いでいますが、私みたいな最弱営業マンともなると売り上げにより前後しますが年収400万〜500万程度です。

この年収400万〜500万を低いと思うか高いと思うかはそれぞれですが、少なくとも拘束時間やクレームの多さ、精神的ストレスや休日の少なさを考えるとなかなか割りに合わないと思います。

そもそもが結果のみを求められる特殊な職種であり、その結果に至るまでの過程は全くどうでもいいという世界です。

こういう職種って頭のネジ一本か二本ぶっ飛んでないとなかなか続けていけないと思うんですよ。



固定給ってあるの?

私の勤めている会社では固定給があります。

基本の固定給があり、それにプラスして歩合給が乗っかるというイメージです。

固定給の額は会社によってバラバラですが、少なくとも私の会社では固定給のみで生活するのは難しいですね。

ちなみに固定給の詳細な額は伏せておきますが、手取りで諭吉さん20人ぐらいでしょうか。

若くてきれいで可愛い奥さん、これから生まれてくる子供、ラーメンと不動産のことしか知らない中年じじいの私、この三人を養うとなると歩合給がないと無理ですね。



仲介手数料ってなに?

そもそも成績を上げなければ発生しない歩合給ですが、不動産仲介業で成績を意味するのは仲介手数料の売り上げのことです。

この仲介手数料の売り上げこそが歩合給の源泉となるのですが、仲介手数料というのは一体どういった手数料かご存知でしょうか。

仲介手数料というのは不動産の売買が成立した際に、我々の様な不動産会社がその成立の間を取り持った場合に売主・買主から頂戴することができる有難い報酬のことです。

あくまでも成功報酬であり、契約が成立しなかった場合は発生しません。

どれだけその物件の為に時間を費やしハゲ散らかしながらチラシを撒き散らかしたとしても、契約が成立しない場合は0円です。


ちなみにざっくりですが法定の仲介手数料の計算式は、

賃貸なら、

賃料の1ヶ月分+消費税=仲介手数料

※原則は賃料の半月分ですが、借主の承諾があれば最高1ヶ月分まで頂戴できます。


売買なら、

物件価格×3%+6万円+消費税=仲介手数料

です。

仮に売買で3,000万円の戸建を契約し、売主からも買主からも仲介手数料を頂戴する場合の計算式は、

買主手数料
3,000万(物件価格)×3%+6万円+消費税=1,036,800円

売主手数料
3,000万(物件価格)×3%+6万円+消費税=1,036,800円

合計2,073,600

これが3,000万円の戸建を仲介した場合に我々不動産屋が受け取ることのできる報酬です。

冷静に考えればとんでもない報酬額だと思うのですが、これが当たり前になっています。

最近では仲介手数料半額を売りにしている業者もありますので、不動産屋選びは慎重に行いましょう。



歩合ってなに?いくら?

仲介手数料について簡単に説明しましたが、受け取った仲介手数料の数パーセントが営業マンの歩合となる会社が多いです。

会社によってその料率はバラバラですが、1%〜10%ぐらいではないでしょうか。

固定給無しの完全歩合制(フルコミ)の場合は料率がもっと高くなりますが、固定給がある会社だとほとんどの場合10%以下でしょうか。

ちなみに私の会社は売り上げの額により料率が変動します。

仮に5%の歩合が発生する会社で3,000万円の戸建を買主・売主どちらも担当して仲介したら、

ざっくりですが税抜きの手数料が192万なので、それに5%を乗じると96,000円が歩合給となります。

簡単に言うと固定給+96,000円がその月の給料となります。

現実には歩合給の支給は契約時と引き渡し時で分かれていたり、賞与時に一括で支払われる場合もあったりしますのでバラバラです。

ちなみに3,000万の戸建をコンスタントに月一本契約できるのかという話ですが、これは非常に難しいです。

仮にできたとすれば税抜きの手数料192万円×12ヶ月=2,304万円となりますが、年間2,304万円を売り上げるのはそこそこの営業マンです。

売り上げは地域や会社の看板(ネームバリュー)にも大きく左右されますが、逆に年間で1,200万切るようであれば相当厳しい状況です。

ただどの業界でも一人で地球を救えそうなズバ抜けている人間が存在しますので、年間の手数料が1億円を超えるジ・アース(地球)級の営業マンもいたりします。

さすがにそれだけ稼ぐと年収も2〜3,000万円なんてこともありえます。



ボーナス(賞与)ってあるの?

会社により異なりますが、私の勤める会社では夏と冬の年二回ボーナスがあります。

ボーナスの額は売上に比例するのですが、一回あたりの額は30万〜100万といったところでしょうか。

固定給や歩合の料率が少なく、ボーナスで還元している会社も多いです。

そういう会社ならボーナスが200万あったりするのですが、これも売上次第です。

最近聞いた話では大手仲介会社の営業マンが一回のボーナスで800万円支給されたらしいです。

一体いくら税金を納めるのか…恐ろしいです。

固定給が無い完全歩合制であれば、ボーナスは無かったりもします。

ちなみに私の場合、ボーナスの日は朝からそわそわしましが明細を見るとそわそわは無くなります。




各種手当てはあるの?

会社により異なりますが、月並みに家族手当や家賃補助、役職手当てや資格手当て等があったりします。

この中でも不動産ならではなのが宅地建物取引士の資格保持者が貰える「資格手当て」ではないでしょうか。

一般的な不動産会社であれば、宅地建物取引士の資格保持者には毎月10,000円〜30,000円の手当てが付きます。

そもそも宅建って何に使うのって話ですが、不動産を賃借する場合または購入する場合には、契約の前にこれはめちゃ大事という項目をまとめた「重要事項説明書」という書類を借主または買主に交付しなければなりません。

その書類には宅地建物取引士記名押印をして、借主もしくは買主に宅地建物取引士証を提示した上で対面でその書類の内容を説明しなければいけないと宅建業法で定められております。

最近では遠隔地の場合、TV電話などで重要事項説明をするケースもあるようです。

まだまだ時代遅れな法律もありますが、少しずつ整備されつつあります。

ちなみに宅建業を営む場合、事務所には従業員の5分の1以上の宅地建物取引士を設置しなくてはなりません。

いずれにせよ不動産の取引には必須資格となりますので、これから不動産業を目指される方は必ず取得するようにしてください。

ちなみに私は6回落ちています。



まとめ

売れる奴が生き残っていくサバイバルな業界。

その売れる奴も売り続けないといけないそんな業界。





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ここまでこれたのはあんた達のお陰だよ…