不動産営業マン日誌

このブログは、33歳男性(既婚)が不動産営業をしながら、日々の生活について語るブログです。

20代30代で早期リタイアする『FIREムーブメント』は果たして日本にも波及するのか

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私は今30代ですが、毎日毎日会社に行き上司の顔色を伺いながらあくせくと働く生活に慣れてしまっています。

こんな生活を後30年も続けるのか、いや終身雇用制度が崩壊しつつある今、サラリーマン自体を続けられるのでしょうか。

辞めれるなら辞めたい、でも生活があるから…

そんな方も多いのではないでしょうか。仕事が好きで好きで仕方がない人には無縁の話かもしれませんが、そうでない方にとって早期リタイア(アーリーリタイア)は夢のような生活ですよね。

そこで今回ご紹介するのは、2010年代からアメリカの若者などを中心に注目を集める『FIREムーブメント』というライフスタイル。

一体どんなライフスタイルなのでしょうか。

『FIREムーブメント』って何?

そもそもFIREムーブメントと言われるとその単語の意味から、私の知能レベルだと何だか『火』に関係したことなのかと思いますが全く違います。

FIRE ( Financial Independence, Retire Early ) ムーブメントは、 経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントである。

Wikipedia『FIREムーブメント』参照

Financial Independence(経済的独立) Retire Early(早期リタイア)の頭文字を組み合わせて作られた言葉がこの『FIRE』なのです。


実際どうすれば『FIRE』できるのか

当然ながら早期リタイアするには大量の貯蓄が必要なのですが、この『FIRE』を達成するには推定される年間生活費の25倍の貯蓄が必要とのことです。(なぜ25倍なのかは後述)

そしてその貯蓄を投資に回し、FIRE後の支出を賄う不労所得を得ることが目的です。

25倍の貯蓄と聞くと逆に200年ぐらい働かなければいけない気がするのですが、それを可能にするにはどうすれば良いのでしょうか。

仮に年間300万円の生活費が必要なのであれば、単純計算で7500万の貯蓄が必要となります。仮に私が40歳の節目にFIREするのであれば、残年数が7年ありますので年間約1071万円以上の貯蓄が必要となります。

年間1071万の貯蓄…

年収の倍以上あるやんけ!


切り詰めて切り詰めて所得の50%を貯蓄に回す

仮に年収が手取りで500万円あるとして、その半分にあたる250万円を貯蓄に回したとします。250万円の貯蓄を何年続ければ7500万円に達しFIREできるのでしょうか。

答えは30年です。

22歳から続けていれば52歳でFIREが可能ですが、20代は年収も低いのでそうはいきません。

25倍はなかなかに厳しい条件ですね。


なぜ25倍の貯蓄が必要なのか〜4%ルール〜

そもそも何故25倍の貯蓄が必要なのでしょうか。その理由が、FIREが提唱している4%ルールからきています。

仮に利回り4パーセントの投資先があったとします。その投資で年間300万円という利益を出そうと思えば、7500万の資金が必要です。

そしてその7500万円という資金が年間生活費300万円の25倍にあたります。

要は一年間生活するのに300万円必要なのであれば、しこたま金を貯めまくって7500万円集めて、利回り4%で運用すればもう一生働く必要無いんですよってことです。

早期リタイアしてから25年暮らせる金という意味ではありません、あくまでも投資で賄うのです。

利回り4%…むずっ!


ホワイトカラーに許された理想郷なのか

7500万円を10年や20年で貯めようと思えば、若い頃からかなりの年収が必要であるのは明白です。FIREはホワイトカラーに許されたムーブメントなのでしょうか。

ただ、7500万円も必要なのか?という疑問が湧いてきます。そもそもFIREでは4%ルールがあるからこそ、年間生活費の25倍が必要と言われています。

単純にそれよりも年間の生活費を低く設定するか、もしくは高利回りで資産を回せるのであれば、極端に言うと貯蓄額が1000万円でもいいわけです。
(300万円得るには30%で回さないといけませんが…)


利回り30%の投資ってある?

恐らく不動産投資ぐらいしかないでしょう。

例えば100万で戸建を購入し、3万で貸すことができれば表面利回り36%で回ります。その様な戸建を仮に10件所有すれば、1000万の投資で年収360万です。

そんな物件ある訳ないと思いますか?

実はそこら中にありますよ。土地値が安いにも関わらず賃貸需要のある地域というのは結構あるんです。実際そんな物件ばかりを狙っているプロ家主もたくさんいます。

ただこの手の物件は一般に流通する前に不動産関係で働く者やその手の知り合いがいるなんて人に先に抑えられてしまったりもするので、なかなか手に入らないと思います。

但し安いにも理由があるので、再建築不可であったり、耐用年数越えや旧耐震であったりする為、融資を受けれない可能性が高いです。キャッシュで購入する必要がありますので軍資金は必要です。

それに家主経験の無い方が手を出してしまうと、入居中や退去時の修繕などでトラブルになるケースもあるでしょう。なぜなら築古の物件ほど建物にガタがきているので修繕が必要になるケースが多いからです。

更には3万円の戸建賃貸に入居される方の属性についても頭に置いておかなければいけません。属性の話を持ち出すと差別的な表現となるので直接的なことは言いませんが、滞納リスクを少しでも減らす為に最低限保証会社や連帯保証人は必須となるでしょう。


果たしてFIREムーブメントは日本にも波及するのか

私が務める会社には副収入を得たいが為に、前述の様な収益物件を複数持つ社員がたくさんいます。彼等のほとんどが早期退職を目指しており、実際に退職して家主業を専業にしている者もいます。

特にムーブメントとしてのFIREを意識的に目指していた訳では無いと思いますが、経済的に独立して早期リタイアするという点ではFIREの提唱するスタイルに合致しますので、FIRE達成と言えるのでは無いでしょうか。

今の日本は終身雇用制度に限界が来ており、大企業でも大規模なリストラを敢行しています。大学卒業から新卒入社、年功序列で給料が上がるという一連のパターンは崩壊しつつあります。

昨今の老後2000万問題もあり、老後資金に対する考え方は皆が意識する時代になりました。報道を見て投資セミナーに参加する方も増えている様です。

正直なところ、一時的に貯蓄や投資に興味を持つだけの『にわか』な人も多いと思います。しかしながら、お金の大事さに早い段階で気付き、実行するのが一番なのです。

それこそ国民全員が『にわか』でなくなる前に…

やっべ、貯金50万しかねえわ!


まとめ

日本人は投資よりも貯蓄を選ぶ国民性でした。しかしながら、お金に関しての意識が確実に変わりつつあります。

AIの発達により働き方も目まぐるしく変化していくことでしょう。

自分自身や家族を守る為にも様々な情報と知識を備え、時代の流れに乗り遅れない様にすることが必須となるでしょう。

俺も闇営業するか…